炊飯器でケーキを焼くレシピは、手軽さと後片付けの簡単さから人気を集めています。
しかし、すべての炊飯器にケーキモードがあるわけではありません。
特に古い機種やエントリーモデルでは、通常の炊飯モードしか搭載されていないケースも多く、どのようにケーキを焼けば良いのか悩む人も少なくありません。
この記事では、「ケーキモードがない炊飯器」でも美味しく仕上げるための方法やコツを、初心者でもわかりやすく紹介します。
炊飯器の通常モードでケーキを焼く方法

ケーキモードがない炊飯器でも、通常モードを活用すれば焼きケーキは可能です。
適切な時間と加熱方法を理解しておくことが大切です。
ケーキモードがない時の調理時間の目安
炊飯器にケーキモードがない場合は、通常モードで焼き上げることになります。
目安として、40分から60分程度の加熱時間が必要です。
使用する炊飯器の機種によっては、自動的に炊飯が終了しても中がまだ生焼けの場合もあります。
そのため、竹串を刺して生地の状態を確認することがポイントになります。
生地の種類や分量によっても差が出るため、時間に幅を持たせて調整しましょう。
通常炊飯モードを使った安全な加熱法
通常モードを使用する際は、安全性に配慮した加熱が重要です。
圧力炊飯器やIH炊飯器は内部の加熱構造が異なり、ケーキ作りには不向きな場合があります。
そのため、加熱時は圧力をかけず、通常の炊飯設定にすることをおすすめします。
また、炊飯ボタンを再度押して2回加熱することを想定しておくと、途中で生焼けだった場合にも対応しやすくなります。
焦げ防止のためにクッキングシートの使用も効果的です。
2回炊き・追い炊きはしても大丈夫?
1回の炊飯で火が通らない場合、再加熱は問題ありません。
2回炊きや追い炊きは、多くのレシピでも推奨されています。
ただし、炊飯器の仕様によっては過熱保護機能が働き、途中で加熱が止まることがあります。
そうした場合には、少し時間を置いてから再度スイッチを入れると良いでしょう。
途中で取り出して表面の焼き色を確認するのも失敗を防ぐコツです。
ケーキモードがなくても失敗しないコツ

ケーキモードがなくても、基本を押さえれば失敗なく焼き上げることが可能です。
特に混ぜ方と加熱の工夫がカギになります。
正確な分量と泡立てが成功のカギ
ケーキ作りにおいて、材料の分量は非常に重要です。
特に小麦粉や砂糖、卵などの基本材料は、1g単位でも食感に影響を及ぼします。
さらに、卵白の泡立てはスポンジケーキの仕上がりを左右する要素です。
ハンドミキサーなどを使ってしっかりとメレンゲ状にし、つやが出るまで泡立てることが大切です。
これにより、炊飯器でもふんわりとした食感のケーキに仕上がります。
生焼け対策:再加熱や追加加熱の方法
炊飯器での調理では、内部の温度が一定でないため、生焼けが起こることがあります。
この場合は、再加熱や追加炊きが有効です。
表面がすでに焼けている場合でも、内部が半生であれば再加熱によって芯まで火を通せます。
温度変化に強い耐熱容器を使用すると加熱ムラを防げます。
また、再加熱の際には焼き色のつきすぎを防ぐために、ケーキの上部をアルミホイルで覆っておくと安心です。
フライパンや電子レンジでの仕上げ技も活用
どうしても炊飯器だけで仕上がらない場合は、フライパンや電子レンジを併用するのも手です。
フライパンでは弱火で底面をじっくり焼き、表面を軽く加熱できます。
電子レンジは短時間で中心部を加熱できるため、特に厚みのあるケーキに効果的です。
ただし、加熱しすぎるとパサつきやすくなるため、様子を見ながら10~20秒ずつ追加するのがコツです。
いずれの方法も、焼きムラや生焼け防止に役立ちます。
ケーキモードなしでも美味しく焼けるおすすめレシピ

ケーキモードがなくても、炊飯器で手軽に作れるレシピは多数あります。
まずは基本のスポンジケーキから試してみましょう。
シンプルなスポンジケーキの作り方
基本のスポンジケーキは、炊飯器でも十分に作ることができます。
材料は卵、砂糖、薄力粉、牛乳、サラダ油が基本となり、泡立ての工程を丁寧に行うことでふんわりした仕上がりになります。
炊飯器の内釜にクッキングシートを敷いてから生地を流し入れ、通常モードで加熱するだけです。
火加減の心配がないため、初心者でも扱いやすいレシピです。
焼き上がったら冷まして型から外し、好みでデコレーションも楽しめます。
バナナケーキやチーズケーキなど応用編
バナナケーキやチーズケーキは、水分量が多くてもまとまりやすく、炊飯器での調理に向いています。
完熟バナナを使えば自然な甘みが加わり、砂糖を控えめにすることも可能です。
チーズケーキはクリームチーズをしっかり練ることがポイントで、滑らかな舌触りに仕上がります。
これらのレシピも通常モードでの加熱で問題ありません。
生焼けが心配な場合は、一度取り出して表面をチェックし、必要に応じて追加加熱すると良いでしょう。
ケーキモードがない炊飯器の種類と特徴

炊飯器と一口に言っても加熱方式や機能はさまざまです。
ケーキ作りの可否は、炊飯器の特性によって大きく左右されます。
ケーキモードあり・なし炊飯器の違いとは?
ケーキモード付きの炊飯器は、低温で安定した加熱ができるよう設計されています。
これにより、生地が踊ることなくじっくりと焼き上げることが可能です。
一方、ケーキモードのない炊飯器は、ごはんを炊くことに最適化されており、短時間で高温加熱するため、ケーキ作りには不向きな場合があります。
加熱ムラや焦げ、底だけ火が入りやすいといったリスクがあり、工夫が必要になります。
IH炊飯器や圧力炊飯器が不向きな理由
IH炊飯器や圧力炊飯器は、対流を強く発生させる構造であるため、生地が動いてしまいケーキには不向きとされています。
とくに圧力をかけて加熱するタイプでは、生地がふくらみすぎたり、逆にしぼんでしまうこともあります。
また、IH式は加熱が鋭く、高温になりすぎてしまうため、焦げやすい傾向があります。
こうしたモデルでは、通常モードで加熱する場合も細心の注意が必要です。
ケーキ作りに向いている炊飯器の見分け方
ケーキ作りに適した炊飯器は、まず「マイコン式」であることが一つの目安になります。
マイコン炊飯器は加熱が緩やかで、ケーキ生地に過度な熱を与えないため、ムラなく火が通りやすいです。
また、炊飯ボタンが再加熱可能かどうか、内釜の厚みやテフロン加工の有無もチェックポイントです。
可能であれば実際に使用した口コミやレビューを確認し、ケーキの成功例が多い炊飯器を選ぶと安心です。
まとめ
炊飯器にケーキモードがない場合でも、通常モードを活用すれば十分に美味しいケーキを焼くことができます。
加熱時間の調整や、生焼け対策、道具の選び方などを工夫することで、専門機能がなくても失敗を防ぐことが可能です。
また、炊飯器の種類によっては相性の良し悪しがあるため、調理前に自分の機種の特性を把握しておくと安心です。
まずは基本のスポンジケーキから挑戦し、自分なりの成功パターンを見つけていきましょう。
炊飯器でも、焼き菓子の楽しみは広がります。