寒い季節に食べたくなるシチューですが、調理中にルーが足りなくなることもあります。
市販のルーを買い足すのが難しい時、家にある材料で代用できる方法を知っておくと便利です。
小麦粉やバターを使った手作りルーをはじめ、片栗粉やチーズ、コンソメなどを活用すれば、足りないルーを補うことが可能です。
本記事では、シチューの味を損なわずに仕上げるための7つの方法を詳しく解説します。
シチューのルーが足りない時の対処法7選

身近な食材を活用すれば、ルーが足りなくても美味しいシチューを作ることが可能です。
状況に応じて最適な方法を選び、理想の仕上がりを目指しましょう。
① 小麦粉+バター+牛乳で手作りルーを作る
市販のルーに近い仕上がりを目指すなら、小麦粉とバター、牛乳を使って手作りルーを作るのが最適です。
小麦粉とバターを炒めることで、シチュー特有のとろみとコクが生まれます。
牛乳を加えることで、クリーミーでなめらかな口当たりに仕上がります。
バターの風味がシチュー全体の味を引き立て、満足感のある一皿になります。
手作りルーの作り方とポイント
まず、小麦粉とバターを1:1の割合で用意します。
フライパンでバターを溶かし、小麦粉を加えて弱火でじっくり炒めます。
色が薄いきつね色になったら、牛乳を少しずつ加えながら混ぜ、ダマにならないようになめらかに仕上げます。
塩やコショウで味を調整し、シチューに加えれば完成です。
焦がさないよう注意しながら炒めるのがポイントです。
② 小麦粉とバターを練った「ブールマニエ」でとろみを足す
手作りルーを作る時間がない場合は、小麦粉とバターを練り合わせた「ブールマニエ」を使うと簡単にとろみをつけられます。
フランス料理のとろみ付けにも使用される手法で、加熱せずにそのままシチューに加えられるのが特徴です。
短時間でシチューの濃度を調整できるため、時短調理にも役立ちます。
ブールマニエの作り方と使い方
ボウルに小麦粉とバターを同量ずつ入れ、手でしっかりと練り合わせます。
なめらかになったら、小さじ1杯ずつシチューに加え、しっかりと混ぜながら加熱します。
ダマにならないよう、少しずつ溶かしていくのがコツです。
最後に塩コショウで味を調えれば、簡単にとろみのあるシチューが完成します。
③ コンソメ+小麦粉+牛乳で味とコクをプラス
シチューの味をしっかり引き立てたい場合は、コンソメを活用するのが有効です。
コンソメの旨味成分がシチュー全体に深みを与え、小麦粉と牛乳の組み合わせでとろみとクリーミーさを補えます。
鶏がらスープの素や中華スープの素でも代用可能です。
コンソメを使ったルー代用の方法
まず、水にコンソメを溶かし、小麦粉を加えてよく混ぜます。
ダマにならないよう注意しながら牛乳を加え、シチューに少しずつ投入します。
混ぜながら加熱すると自然にとろみがつきます。
さらにバターを加えるとコクが増し、本格的な味わいに仕上がります。
④ 片栗粉と牛乳で手軽にとろみをつける

片栗粉はとろみをつけるのに適した食材で、牛乳と組み合わせることでクリーミーさも加えられます。
少量ずつ加えることで、シチューの濃度を調整しやすくなります。
牛乳の代わりに水を使うことも可能ですが、コクを出すならバターを加えるのもおすすめです。
片栗粉を使ったとろみ付けのポイント
片栗粉を水または牛乳で溶き、シチューに少しずつ加えながら混ぜます。
加熱しながら混ぜることで、ダマにならず均一にとろみがつきます。
一度に大量に加えると固まりすぎるため、様子を見ながら調整しましょう。
⑤ コーンスターチ+牛乳+バターでクリーミーに仕上げる
コーンスターチは、小麦粉よりもとろみをつける力が強く、少量で効果的です。
牛乳やバターと合わせることで、シチュー特有の濃厚な味わいを出すことができます。
特にホワイトシチューには相性が良く、まろやかな仕上がりになります。
コーンスターチの活用方法
コーンスターチを少量の水で溶かし、シチューに少しずつ加えて混ぜます。
その後、バターと牛乳を加えてコクを出します。
火を通しながら混ぜることで、なめらかで均一なとろみを作ることができます。
⑥ じゃがいも+チーズで自然なとろみとコクを出す
じゃがいもに含まれるデンプンを利用すると、自然なとろみをつけることができます。
さらにチーズを加えることで、コクと風味をプラスできます。
クリームシチューとの相性が良く、チーズの種類を変えることで味のバリエーションも楽しめます。
じゃがいもとチーズを使ったとろみ付け
じゃがいもをすりおろしてシチューに加え、弱火でじっくり煮込みます。
とろみがついてきたら、チーズを加えて溶かします。
加熱時間が長いほど、なめらかで濃厚な仕上がりになります。
⑦ ご飯+チーズで和風クリーム仕立てにする
ご飯に含まれるデンプンを活用すると、とろみのあるシチューに仕上げることができます。
チーズを加えることで、よりクリーミーでコクのある味わいになります。
ご飯はミキサーで細かくすると、よりなめらかな仕上がりになります。
ご飯を使ったとろみの付け方
細かく刻んだご飯をシチューに加え、弱火で加熱しながら混ぜます。
チーズを加えて溶かし、味を整えれば完成です。
炊きたてのご飯よりも、少し柔らかくなったご飯を使うと馴染みやすくなります。
シチューのルー不足を活かしたアレンジレシピ

シチューのルーが足りない場合、無理に補わずアレンジするのも一つの方法です。
シチューの特徴を活かしながら、パスタやご飯料理に変えることで新しい味わいを楽しめます。
特に、カルボナーラ風パスタやドリアなどは簡単に作れておすすめです。
ここでは、シチューを活用した4つのアレンジレシピを紹介します。
カルボナーラ風パスタにアレンジ
ルーが少なくてシチューがサラッとした状態なら、パスタソースとして活用できます。
クリームベースのシチューはカルボナーラ風の味わいになり、チーズやベーコンを加えることでコクと旨味が増します。
簡単なアレンジで本格的なパスタが作れるため、ランチにもぴったりです。
カルボナーラ風パスタの作り方
茹でたパスタにシチューを絡め、粉チーズと黒胡椒を加えて混ぜます。
お好みでベーコンを炒めて加えると、さらに風味がアップします。
卵黄を最後にトッピングすると、より濃厚なカルボナーラ風の味わいになります。
カレーのルーを足してシチューカレーに
シチューのルーが足りない場合、カレーのルーを加えることで風味豊かなシチューカレーにアレンジできます。
シチューのクリーミーな味わいとカレーのスパイスが絶妙に絡み、コクの深い仕上がりになります。
食材の旨味を活かしながら、簡単に別の料理へ変化させられるのが魅力です。
シチューカレーの作り方
不足しているルーの代わりに、カレーのルーを1~2かけ加えます。
溶かしながら混ぜることで、シチューとカレーのバランスを調整します。
辛さを抑えたい場合は、牛乳や生クリームを追加するとまろやかに仕上がります。
シチューオムライスで新感覚の味を楽しむ
シチューのルーが足りずサラッとしている場合、オムライスのソースとして活用するのもおすすめです。
卵と組み合わせることで、シチューのコクが引き立ち、新しい食感と味わいを楽しめます。
見た目も華やかになり、おもてなし料理としても使えます。
シチューオムライスの作り方
シチューをご飯に少量混ぜ込み、バターライスを作ります。
その上にふわふわの卵をのせ、残りのシチューをソースとしてかければ完成です。
チーズを加えると、より濃厚な味わいになり、子どもにも喜ばれる一品になります。
バターライスと合わせて簡単ドリアに
シチューのルーが足りなくても、ご飯と合わせてドリアにすれば最後まで美味しく楽しめます。
バターライスとシチューを組み合わせることで、コクのある味わいに仕上がり、オーブンで焼くことで香ばしさもプラスされます。
シチューのとろみが少なくても、チーズをのせれば問題なく仕上がるのもポイントです。
簡単ドリアの作り方
耐熱皿にバターライスを敷き、その上にシチューをかけます。
チーズをたっぷりのせ、オーブンで焼き目がつくまで加熱すれば完成です。
パン粉を振りかけると、表面がサクッとした食感になり、より香ばしく仕上がります。
まとめ
シチューのルーが足りなくなっても、身近な食材で代用できる方法はたくさんあります。
小麦粉やバターで手作りルーを作ったり、片栗粉やチーズでとろみを加えたりすれば、簡単に補えます。
また、ルー不足を逆手にとって、カルボナーラ風パスタやシチューカレー、オムライス、ドリアなどにアレンジするのも一つの方法です。
シチューの可能性を広げながら、さまざまな料理を楽しんでみてください。